プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト
結婚指輪などプラチナは一生もののジュエリーとして女性に強く支持される一方で、変色や傷、衝撃を受けた際に変形してしまったなんて声を聞くことがあります。そこで今回はプラチナの特性について説明したいと思います。大切なプラチナのジュエリーは日頃のケアをしっかりすることで生涯の宝物になりますので、これを機会にプラチナ・ジュエリーの扱いについて理解を深めてくださいね。
プラチナは化学的に安定した貴金属です。他の貴金属と比べても変質しにくい特性があり、それ自体では酸化もしないため錆びる心配がありません。しかしごくまれに、プラチナ・ジュエリーを着用し続けていると変色が見られるというケースも耳にします。理由として考えられるのは、強度を強めるために混ぜたプラチナ以外の金属が、汗や洗剤、化学薬品などと混ざって変色してしまうということです。
日本で一般的に流通されているプラチナ・ジュエリーは、ほとんどがパラジウムなど、やはり変色しにくい貴金属との合金のため、そのようなことはありません。しかし、まれに流通している純度の低いプラチナ・ジュエリーや海外製のものなどには、変色しやすい金属が混ぜられていることもあります。
漂白剤や洗剤などに含まれる化学薬品にも注意が必要です。プラチナそのものには影響はないものの、混ざっている他の金属によっては変色の可能性があり、またダイヤモンドや宝石がついているジュエリーは宝石に影響が出る場合があります。外したあとには、こまめにジュエリークロスで汗や汚れを拭き取る習慣をつけましょう。
プラチナをはじめジュエリーに使われる貴金属は、一般的に他の金属に比べても特に硬いわけではないため、傷や変形は起こります。硬度の高いプラチナを使っていても、日常的に使用しているとどうしても表面に細かな傷がついたり、衝撃を与えると変形することがあります。プラチナのリングを着用している時には強い衝撃を与えないように注意しましょう。ハードな家事や運動、力仕事をする際には外すことをお勧めします。また保管する時には他のジュエリーとぶつからないよう、大事に扱ってくださいね。
プラチナ・ジュエリーを長く着用していると、表面に細かい傷がついてしまうことがありますが、貴金属が一般的に柔らかいものである以上、完全に防ぐことはできません。着用後に汚れを拭いていても、無数の小傷が光を乱反射し、買った直後の輝きは失せたように見えてしまいます。
傷が目立つ場合には、購入したお店で磨き直しをしてもらいましょう。プラチナ自体が変質変色したわけではないので、表面をなめらかに磨き直すことで新品同様の輝きが取り戻せます。しかしプラチナは傷がついてもすり減ることがありません。また使い続けることで独特の光沢とつやが生まれますので、例えば結婚指輪であれば細かい傷はあまり気にせず、夫婦の歴史を刻んだ印としてそのままの姿を楽しむのも素敵ですね。