プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト
2019.8.29
2023.9.15
上品な輝きを放つ貴金属のネックレスやピアス・イヤリングなどのジュエリーは、ひとつプラスするだけで顔周りを明るく華やかにし、気分も高揚します。まるでお守りのように寄り添ってくれるお気に入りのジュエリーを見つけて、毎日身につけるのも素敵ですね。
でも今は、金属アレルギーのためジュエリーをつけられないという方も多いようです。
アレルギーを気にせずジュエリーを楽しむにはどうしたらいいでしょうか。
通常ジュエリーに使われる貴金属は、水や日常的な薬品に溶けることがありませんが、汗や体液(ピアッシングなどの傷口などから出ます)にはごく微量に溶ける場合があります。これを金属のイオン化といいます。
そのイオン化した金属が、体のタンパク質と融合し異種のタンパク質へと姿を変えてしまうことから、体が拒絶してかぶれや炎症といったアレルギー反応を起こすことがあります。これが金属アレルギーです。
金属アレルギー=すべての金属に対してアレルギー反応が起きるというわけではありません。アレルギーを起こす金属の種類(アレルゲン)を特定する方法として、パッチテストがあります。
パッチテストとは、試薬(各種金属のイオン化した溶液を健康体には反応しない程度にうすめた液)を検査用のばんそうこうにつけて背中に2日間貼り、2、3、7日後にアレルゲンに対応した箇所に赤く反応が出るかどうかを見るものです。
パッチテストを受けたいという場合には、専門医に相談するのが良いでしょう。
金属アレルギーは、一度発症すると次に同じ金属に触れるたびに炎症を繰り返します。そのため自分のアレルゲンを知り、その金属との接触を避けることが重要です。
ジュエリーに使われる貴金属には、加工性を向上させるために他の金属を混ぜた合金が多くあるため、アレルゲンとなる金属が合金として使われていないかも知る必要があります。
特にピアスは、金属が皮膚の粘膜に直接触れるためアレルギーを起こしやすいアイテムです。アレルギー体質の方は、純度の高い貴金属素材のものを選ぶか、最初から避ける方が無難かもしれません。
まざまな金属に長期的に触れる機会の多い現代は、金属アレルギーを発症する可能性も増えます。
アレルギー体質の方は、タートルネックの上からネックレスを着用するなど、金属が体に直接触れないようつけ方を工夫してみてください。
また、汗をかくと金属がイオン化しやすくなるため、夏場は特に長時間の接触を避け、汗や汚れをこまめに拭き取り、ジュエリーを清潔な状態を保つことも忘れずに。
アレルギーを怖がるばかりでなく、発症する原因を上手に避けてジュエリーを楽しみたいですね。
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