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2021.12.16
2024.11.14
他にはない眩い輝きで古くから多くの人々を魅了しているダイヤモンド。
地球上でもっとも硬い鉱物としても知られ、知らない人はいないのではないかというほど有名な宝石であるダイヤモンドは、ファッションとしてのジュエリーはもちろん、ブライダルジュエリーにも欠かせない存在です。
今回はそんなダイヤモンドについて、特徴やその意味、石言葉などからその魅力を紐解いていきましょう。
まずは、ダイヤモンドとはどのような宝石なのか、その特徴をご紹介します。
ダイヤモンドは炭素のみで構成されており、冒頭でもご紹介したように地球上でもっとも硬い鉱物であるということが大きな特徴です。
その性質から、宝石としてだけではなく、石油の掘削や医療用のメスのパーツなど、様々な用途で使用されています。
およそ20カ国以上の地域から、年間1億カラットを超える量が産出されており、特に産出量が多い国としては、ロシアやボツワナ、カナダ、コンゴ共和国などが挙げられます。
また、硬さとともにダイヤモンドの特徴となるのが、その強い輝きです。
ダイヤモンドは高い屈折率と分散率を持っており、内部で光を強く反射することから、カットを加えて光を取り込むことで眩い輝きを見せるのです。
「ダイヤモンド」という名前は、ギリシャ語で「無敵」「征服されざるもの」を意味する「Adamas」もしくは「Adamazein」が由来であるとされる節があります。
そこから否定を表す「A」の文字を取り、現在の「diamond」になったと言われています。
日本では、和名として「金剛石」とも呼ばれていますね。
ダイヤモンドは無色透明のイメージがありますが、他にもカラーダイヤモンドと呼ばれる色付きのダイヤモンドもあります。
女性向けのフェミニンなジュエリーや、婚約指輪のメレダイヤでよく見られるピンクダイヤや、男性のジュエリーでよく見られるマットな黒のブラックダイヤ、深い青色から水色まで幅広いカラーのあるブルーダイヤなど、様々なカラーが楽しめるのもダイヤモンドの魅力のひとつですね。
世界最古のダイヤモンドは、古代インドで発掘されたと言われています。
当時からその硬さ故に特別な石としてもてはやされ、紀元前4世紀ごろからすでに身分の高い人々を中心に取引されていたとされています。
しかし、当時は現代のように硬いダイヤモンドを磨く技術はなかったため、特徴的な輝きはなく、いわゆる宝石としては扱われてはいませんでした。
その硬さと、インドでしか採れなかったことから、神秘的な石として男性が戦いのお守りとして身に着けることが多かったそうです。
ダイヤモンドの研磨技術が発展したのは、14世紀ごろ。
インドから商人によって中世ヨーロッパへと運ばれ、ダイヤモンドでダイヤモンドを磨くという研磨技術が産まれたことから、ダイヤモンドの美しい輝きがヨーロッパの上流階級の人々の間で広がります。
当初は裕福な人や王族の間のみで取引されてきましたが、鉱脈が発見され産出量が増えるのと同時に、研磨技術もさらに進化していき、供給量が伸びたことから、ダイヤモンドが一般にも広がっていったと考えられています。
特別な輝きを持つダイヤモンドの石言葉は、「変わらぬ愛」「純愛」や「永遠の絆」、「清浄無垢」「純潔」などです。
何にも傷つけられない硬度とその澄んだ美しさにふさわしい、揺るぎない永遠をイメージする石言葉ですね。
ダイヤモンドの石言葉は、そのカラーによっても異なるものが存在します。
カラーごとのそれぞれの石言葉を、以下にまとめてみました。
ピンク | 永遠の愛・完全無欠の愛 |
ブルー | 幸運を願う・永遠の幸せ |
ブラック | 不屈・征服・誕生 |
イエロー | 富・自信・神々しさ |
グリーン | 再生・恵み |
レッド | 永遠の命 |
パープル | 愛情・華やかさ |
オレンジ | 心の調和 |
ブラウン | 威厳・カリスマ性 |
グレー | あるがまま |
石言葉にもあるように、その硬さから永遠の愛を象徴するダイヤモンドは、婚約指輪や結婚指輪にも多く用いられます。
また、パワーストーンとしても非常に強い力を持っているとされていますね。
古くは戦いのお守りとして用いられていたように、自身を守ってくれる石として身に着けるのもおすすめです。
誕生月のものを身に着けると、幸運をもたらすとされる誕生石。
ダイヤモンドは、4月の誕生石であり、人間関係を改善してくれる宝石と言われています。
また、2021年12月には、同じ4月の誕生石として桜の花びらのような柔らかなピンク色が特徴のモルガナイトが加えられました。
モルガナイトは「愛情」「優美」などの石言葉を持っており、ダイヤモンドと同様愛に満ちたエネルギーが感じられる宝石ですね。
婚約指輪や結婚指輪にも用いられるダイヤモンドですが、実は結婚60年でも「ダイヤモンド婚式」として長寿や繁栄を祝う式が行われます。
長く寄り添ったパートナーへの贈り物やご家族でのお祝いに、ダイヤモンドを選んでみてはいかがでしょうか。
ダイヤモンドを選ぶ際は、その品質にも着目すると良いでしょう。
ダイヤモンドの品質は、アメリカ宝石学会(GIA)が制定した4つの基準、「4C」によって以下のように評価されています。
まず、ダイヤモンドの輝きを左右する研磨、「カット(Cut)」です。
カットは仕上がりや対称性、全体のプロポーションを加味し、以下の5段階で評価されます。
● Excellent
● Very Good
● GOOD
● FAIR
● POOR
2つ目の評価基準は、ダイヤモンドの色を示す「カラー(Color)」です。
カラーダイヤモンドを除き天然のダイヤモンドには黄色みを帯びているものが多いですが、無色透明であるほど価値が高いとされ、最高位のDカラーから色味ありのZまで、全23段階で評価されています。
それぞれ、以下の5段階を目安として評価されています。
● D~F:無色
● G~L:ほぼ無色
● K~M:わずかな黄色
● N~R:非常に薄い黄色
● S~Z:薄い黄色
3つ目はダイヤモンドの透明度を示す「クラリティ(Clarity)」です。
表面の傷や欠け・内部の不純物が少ないものほど価値が高く、全11段階で評価されます。
最高位はインクルージョン・傷なしを認める「フローレス」で、希少なため一般の市場ではほぼ流通することがありません。
クラリティの全11段階も、目安として以下のような5段階に分けられます。
● FL・IF:内部無欠点
● VVS1・VVS2:ごくごくわずかな内包物
● S1・VS2:ごくわずかな内包物
● SI1・SI2:わずかな内包物
● I1・l2・I3:顕著な内包物
4つ目はダイヤモンドの重さを示す「カラット(Carat)」です。
1カラットは0.2グラムで、婚約指輪などで人気の0.3ctのダイヤモンドは約0.06グラム。
カラット数が大きいほど希少性が高くなり、その分価格も上がります。
また、重くなるほど直径も大きくなるため、存在感のあるダイヤモンドで華やかな印象にしたいという方はカラットに注目して見てみるのもおすすめです。
ダイヤモンドのカットにも種類があり、カットによって見た目はもちろん、輝き方にも異なる魅力が生まれます。
婚約指輪などでよく見る王道のカットは、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すために光学的に考え出された「ラウンドブリリアントカット」と呼ばれるものです。
ラウンドブリリアントカットの他には、楕円形のオーバルカット、四角形のエメラルドカットやスクエアカットなどがあります。雫型のペアシェイプやハートシェイプのカットも人気ですね。
ダイヤモンドジュエリーは身に着けたままにしておくと、皮脂油や化粧品の油分でくもって、本来の輝きが失われてしまいます。
普段のお手入れとして、ジュエリーを外す際に、宝石用のクロスややわらかい布で油分を優しく拭き取ってください。
汚れが目立ってきたら、食器用洗剤を数滴たらしたぬるま湯にジュエリーをつけ、清潔でやわらかい歯ブラシなどで汚れを優しく取り除きます。
汚れがとれたら水でしっかりとすすぎ、柔らかい布で水気をとってからしっかりと乾かしましょう。
どんな金属とも相性が良いダイヤモンドですが、高品質なダイヤモンドにふさわしい気品や輝きを備えているのは、やはりプラチナです。
「白」や「虹色」と表されるダイヤモンドの輝きは、プラチナの高貴な白色と相まってより美しく煌めき、他にはない特別感を演出してくれます。
プラチナの白色は宝石の色味を邪魔しないため、カラーダイヤモンドとの相性も抜群ですね。
また、プラチナは化学的に安定した性質を持っており、変質や変色の心配もありません。
特に結婚指輪など、日常的に身に着けたいダイヤモンドジュエリーにはぴったりですね。
どの宝石よりも硬く美しく輝く性質から、一生ものの宝石として私たちの生活を彩ってくれるダイヤモンド。
4月の誕生石としてや、婚約指輪・結婚指輪などの特別なジュエリーとしても愛されるダイヤモンドは、永遠の絆や愛情を示す贈り物にも、日常のお守りとして身に着けるにもぴったりな宝石です。
ダイヤモンドの輝きをより際立たせ、一生物のジュエリーとして品質にこだわりたいという方は、ぜひプラチナと組み合わせたジュエリーを選んでみてはいかがでしょう。
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