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「人魚の涙」とも言われる6月の誕生石パール(真珠)とは?込められた意味や魅力を紹介

2021.4.22

2025.3.6

無垢な白色に宿る虹色の輝きが人々を魅了してきたパール(真珠)。
日本では冠婚葬祭のジュエリーとしてなじみが深いパールですが、それにはパールに込められた意味が関係しています。
古代から価値のあるものとして大切にされ、今も多くの人々に愛され続けるパールの魅力はどこにあるのでしょうか?

  「人魚の涙」とも言われる6月の誕生石パール(真珠)とは?込められた意味や魅力を紹介

パールとは?

まずは、パールとはどんな宝石なのか、その特徴を見ていきましょう。

 

パールの特徴

パール(真珠)の最大の特徴は、生きた貝の中で生み出されるというその生成の過程にあります

 

パールは、海や川、湖に棲む二枚貝から採れる宝石です。
貝の中に異物が入り込み、吐き出せずに残ってしまうと、身を守るためにその異物を包み込もうと貝殻と同じ成分が分泌されます。
その成分で何層にも包まれて、丸く形作られたものがパールなのです。

 

パールの産地は日本、中国、オーストラリアの沿岸が主です。
ジュエリーとして流通しているもののほとんどが養殖ですが、養殖の海水真珠の産出量は日本が世界一を誇ります。

 

パールには様々なカラーも

パールは本来の色である実体色と、光の反射によって変わる干渉色という2つの色のコンビネーションで、絶妙な色合いが生み出されています。
白色のイメージがあるパールですが、パールにはその他にもピンクやイエロー、ゴールド、シルバー、ブルーやグリーン、ブラックなど、様々なカラーがあります

 

これらのカラーは、生成される貝の種類などによっても変わるものです。
宝石によってはカラーによって大きく価値が変わるものもありますが、パールではそれぞれの種類の中で産出量が少ない、希少なものが高く評価されたり、需要によって評価が変わるという傾向はありますが、色の違いで明確に品質や価値が決まるということはないでしょう。

 

パールの名前の由来

パールの名前は、天然のパールの形状からラテン語で「西洋梨」という意味を持つ「perla(ピルラ)」に由来しているという説や、「二枚貝」という意味を持つ「perna(ぺルナ)」から付けられたという説など、いくつかの説があります。

 

和名は馴染みのある「真珠」。
「珠」は玉石など川や海で採れる美しい円形の石を指しており、貝から生まれ、特に美しい輝きを持つパールが「真珠」と呼ばれるようになりました。
特に日本産の真珠は、「和珠」と呼ばれることもありますね。

 

パールの種類

パールは種類によって生息する貝や大きさ、色のバリエーションが異なります。

代表的な種類とその魅力を見ていきましょう。

 

アコヤ真珠

日本近海に生息するアコヤ貝から採れる、最も一般的なパールです。
アコヤ真珠は大半が日本で生産されており、特に有名な産地は、三重の伊勢志摩や愛媛の宇和島です。
比較的数は少ないですが、中国やベトナム、韓国などでも生産されていますね。

 

色はクリーム系や、日本人に好まれるピンクホワイト系から、イエローやゴールド、ブルー、グリーンなども見られます。
ラウンドからセミラウンド、バロック型など様々な形が採れる種類で、小ぶりでも美しいパールが多く採れることから、様々なデザインのジュエリーに加工されています。

 

シロチョウ真珠

オーストラリアやインドネシア近海、フィリピンなどに生息する、シロチョウガイから採れるパール
シロチョウガイは、特にオーストラリア産ではパールが採れる貝の中では最も大きく、パールも大ぶりなものが採れるため、一粒ネックレスとして人気の種類です。

 

オーストラリア産ではホワイト系やシルバー系が、インドネシア・フィリピンではゴールド、イエロー系が多く産出されており、華やかで存在感があります。
ラウンドやオーバル、ドロップなど、形も種類が豊富ですね。

 

クロチョウ真珠

赤道を中心にした温かい海域に生息しているクロチョウガイから採れるパールで、タヒチ近海で養殖されていることから、タヒチ真珠とも呼ばれています。
日本では、沖縄県石垣島・西表島などでも生産されていますね。

 

その名前の通り、ブラック系の色合いが多く、他にもグリーン系やブルー系もあります。
特にグリーンがかったブラックのパールに、虹色の光が浮かび上がるピーコックグリーンのものが人気です。
こちらも、ラウンドからオーバル、ドロップなど形のバリエーションも豊かですね。

 

淡水パール

中国の川や湖で主に養殖されている貝類から採れるパールです。
日本では、琵琶湖などでも養殖されています。

 

大きさは小ぶりでオーバル形が多いですが、ホワイト、ピンク、オレンジ、パープルと、他のパールにはない鮮やかなカラーが魅力です。

 

1つの貝から1個しか採れない他のパールと違い、淡水パールからは20〜30個のパールが採れるため、比較的安価で流通しています。

パールの歴史

パールの歴史は非常に古く、なんと世界最古と言われているパールは、アラブ首長国連邦の島で紀元前5800年〜5600年ごろの新石器時代の遺跡から発掘された天然のパールだと言われています。

 

紀元前3200年頃のエジプトでも既に知られていて、装飾品としてはもちろん、砕いたものが化粧品や漢方として使われていたとされています。
パールは当時からとても高価なものとされていて、クレオパトラがその贅と権力を相手に誇示するために、耳に着けていた大きなパールのイヤリングをお酢に溶かして飲んで見せたという逸話も残されています。

 

日本でパールの歴史がはじまったのは、なんと縄文時代から。
福井県の貝塚から縄文人によって加工されたと見られる淡水パールが出土しており、その後も日本書紀や古事記といった書物、万葉集ではパールをモチーフにした歌も登場しているなど、日本にとっても馴染みの深い宝石のひとつですね。

中国の「魏志倭人伝」には邪馬台国の卑弥呼の娘が、中国に大量のパールを送ったとも記されています。

 

「人魚の涙」とも言われるパールの伝説

パールはその神秘的な輝きから、「月の雫」や「人魚の涙」と呼ばれ、涙の象徴とされてきました。
「月の雫が結晶になったもの」「人魚が恋人を想って流した涙が宝石になったもの」など、多くのロマンティックな伝説が残されています。
葬儀で身に着けても良い唯一の宝石とされているのも、そんなパールに込められた「涙」「悲しみを添える」という意味からです。

ドレスアップすることが礼儀とされていたイギリスで、エリザベス女王が国葬で悲しみを表す宝石としてパールを身に着けたのがはじまりで、その後イギリスの上流階級の女性たちがそれに倣ったことで、当時西洋化が進んでいた日本でも定着したと言われています。

パールの品質は何で決まる?

ジュエリーを購入する際、品質の良いパールを見極めるためにはどこを見たら良いのでしょうか?
実はパールにはダイヤモンドのような国際基準はありません。
販売する企業ごとに評価基準が異なりますが、主に以下のような項目から品質が評価されていることが多いです。

 

巻き

「巻き」とは、真珠層の厚さやその質のことです。パールを選ぶ要素で一番重要なのが巻きだと言われています。

 

巻きが厚いほど経年劣化しにくく、テリと呼ばれる光沢が出やすくなります。
ただし真珠層の品質が良くなければ、美しいテリは生まれないので厚ければいいというものではありません。
キメ細かく質のいい真珠層であれば深い輝きが見られるため、厚みよりも真珠層が評価されることもあるでしょう。

 

真円(パーフェクトラウンド)に近ければ近いほど、希少性も高いため価値は高くなるとされています。
ただし近年はバロックパールなど、個性的な形を魅力としてジュエリーに加工されているものもあります。

 

また、変形パールの中では、希少性の観点から、シロチョウ真珠に見られる涙型のティアドロップシェイブも高く評価されています。

 

光沢(テリ)

パールが持つ光沢や輝きは、「テリ」と呼ばれます。
光の屈折により見られる真珠内部の干渉色が重視されるため前述した巻きとも密接に関わっており、どの角度からみても美しく、周囲を写し込むほどの強いテリがあるものが高品質のパールの証です。

 

中でもテリの良いものには、パールの表面にレッドやグリーンの干渉色が出現します。

 

パールは自然の産物なので、パールが成長する過程で表面に凸凹やシワが生まれます。また、養殖後の加工でも傷ができる場合もあります。
そのため無傷のものは非常にまれで、大きな傷でなければ問題はありません。

 

品質を評価する際には傷が少ないものが希少で評価が高いとされますが、小さな傷があってもジュエリーにする際に目立たないように加工されることがほとんどです。

 

サイズ

サイズはパールの評価自体には関わりませんが、こちらも希少性の観点から、真円のパールは大きければ大きいほど高価とされています。
ただし貝の品種によって大きさが異なるため、サイズだけで判断されることはありません
ジュエリーで定番のアコヤ真珠は7〜8mm程度が主流なので、9mm以上の大粒のものは希少価値が高くなります。

パールの選び方

ご紹介したようにパールには豊富なカラーもあるほか、形やサイズなど、個性も様々です。
パールジュエリーを選ぶ際には、カラーやパールのサイズ、身に着けたいシーンに合わせて選ぶと良いでしょう。

 

例えば冠婚葬祭などフォーマルな場、特に弔事などで身に着けるものであれば、ホワイト・ブラック系で選び、サイズは10mm未満程度のものが望ましいでしょう。
パールではホワイトと一口に言ってもピンク味のあるホワイトやイエロー味のあるホワイトなど様々なため、肌の色との馴染み方なども考慮すると、よりきれいに身に着けられます。

 

似合うサイズは体型や肩幅などでも異なりますが、永く身に着けることを考えると、年齢を今後重ねていっても様々なシーンで身につけられるサイズ感のものを選ぶのがおすすめですね。

パールの石言葉

パールの石言葉は、「純粋無垢」「純潔」「富」「健康」など。
母貝から育まれることから、家族の愛情の象徴とも言われています。
そのイメージから、中には婚約指輪や結婚指輪に取り入れる人もいますね。

気持ちを鎮め、ポジティブにしてくれる効果があると言われているので、感情が不安定な時にお守りとして身に着けるのにもおすすめです。

パールに込められた意味やそのパワー

やわらかく澄んだ輝きを放つパールは、そのエネルギーも優しく清らかです
母貝に育まれ、何層もの保護膜に包まれてできるという特性から、母のような愛で持ち主をまるごと受け入れ包み込み、ネガティブな感情やできごとから守ってくれる効果があると言われています。

 

また、長い歳月をかけて成長することから、潜在能力を引き出し持ち主の成長を促してくれる石としても有名です。
特に女性性を高めてくれる効果があり、センシュアルな魅力を持ちたい、若々しく美しくありたいと願う人や、妊娠出産のお守りとしても人気があります。

 

パールは6月の誕生石

生まれ月の宝石を持つことで幸運が訪れるとされる誕生石。
プレゼントにもぴったりの誕生石ですが、パールは、そんな誕生石のひとつとして、6月の宝石に選ばれています

誕生石一覧はこちら

 

また、パールと同じ6月の誕生石には、他にも2つの宝石が選ばれています。
1つは、「愛の予感」「健康」「幸運」といった石言葉を持ち、夜空に浮かぶ月のような輝きから月が宿る石として親しまれてきたムーンストーンです。
パール同様、月との関わりが深い石ですね。

ムーンストーンについて詳しく見る

 

もう1つが、「宝石の王様」アレキサンドライト
63年ぶりとなる2021年の改定で6月の誕生石として追加されたアレキサンドライトは、「高貴」「秘めた思い」「情熱」「安らぎ」といった石言葉を持っており、アレキサンドライトならではの美しい変色効果や、その希少性が人気の宝石です。

アレキサンドライトについて詳しく見る

 

結婚30周年のお祝いにも

日本では結婚の周年にそれぞれ名前が付けられ、それにちなんだ贈り物などを贈り合うといった風習があります。

 

結婚30周年の記念日は真珠婚式と呼ばれているため、30周年を迎えるご夫婦はパールの贈り物をしてみてはいかがでしょうか。
何層にも重なることで美しい輝きを放つパールは、夫婦の時間を重ねることでより絆を深めてきた夫婦の30周年の記念ジュエリーにふさわしい宝石ですよね。

 

贈り物にも選ばれるパール

パールは、真珠婚式以外でも様々な節目で贈り物として選ばれている宝石です。

 

例えば、いずれ冠婚葬祭などでパールネックレスが必要になる娘へ、親からの大人への一歩を祝う贈り物であったり、健康や厄除けのお守りとして厄年の方への贈りものにしたりというものですね。

 

厄除けなど、30代〜40代の方へ送るには、落ち着きのあるグレーパールなどもおすすめです
弔事などのシーンでも選べるうえ、ブラックやホワイトとは異なる大人の華やかさをプラスできます。

パールのお手入れ方法

パールはデリケートで、汗や酸、水に弱い宝石です。
永く身に着けるためには、適切なお手入れや保管方法に注意しましょう。

 

汗や皮脂が付着したままにしておくと、光沢が無くなり変色の原因になるでしょう。
メイクやヘアセットが終わってから身に着け、外したあとはやわらかな布で優しく拭きましょう。
保管は、熱や湿気が気になる場所や、直接紫外線が当たるような場所は避けるよう心がけるのが重要になります。
また、表面が柔らかく傷がつきやすいため、他のジュエリーと分けて収納することも大切です。

パールとプラチナ

身に着けた時の印象や永く身に着けられる使い勝手の良さなど、ジュエリーではメインとなる宝石だけでなく、組み合わせる素材も非常に重要になります。

 

パールの特有の輝きと、豊富なカラーを引き立ててくれるおすすめの素材が、プラチナです
プラチナはその澄んだ白色でパールの柔らかなカラーを引き立ててくれるという見た目の美しさだけでなく、化学的に安定している性質により変色・変質しにくいことやアレルギーが起こりにくい素材であることなど、メリットが多くあります。

 

特に、パールのジュエリーは冠婚葬祭で用いることも多く、一生物として永く使いたいものですよね。
プラチナは汗や大気中の成分など、変色の原因となる要素に強く、安心して身に着けられるでしょう。

まとめ

他のどの宝石とも異なる、無垢な白色と虹色の輝きが魅力のパール。
そんなパールの魅力を引き出してくれるのが、白色が美しいプラチナです。

 

純粋無垢と表現されるプラチナは、パールを主役に、色や形の個性を引き立ててくれる存在。
シンプルなファッションとも相性がよく、いつものコーディネートを上品にまとめてくれるプラチナとパールの組み合わせで、日々を輝かせてみてはいかがでしょうか。

監修

PLATINUM

Preciousplatinum.jp編集室

プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナルによる情報サイト。
プラチナの価値を伝えるとともに、プラチナ・ジュエリーに関する実用的なアドバイスや専門的な情報を幅広く提供しています。

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