プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関による情報サイト
2021.3.1
2023.8.18
透き通るような淡いブルーが海を思わせ、海の力が宿るとされるアクアマリン。
神話にまつわるロマンティックな逸話も多く、そのパワーと美しさで、古くから装飾品やお守りとして愛されています。アクアマリンが人々を魅了する秘密はどこにあるのでしょうか?
その特徴や歴史、誕生石や石言葉から理由をひも解いていきましょう。
青く澄んだ淡い青色が特徴的なアクアマリン。
透明度が高く、深い青色をしたものが希少で価値が高いといわれています。
アクアマリンはエメラルドと同じベリルという鉱物の一種です。
鉱物の中に含まれるわずかな鉄やクロムなどの金属によってその色を変え、色によってアクアマリン、エメラルド、モルガナイトなどと呼び名が変わります。
アクアマリンは3月の誕生石で、3月生まれの人が身に着けると幸運を呼び込むといわれています。
また、結婚4年目の結婚記念石でもあり、「幸せな結婚」を象徴する石と言われています。
結婚や出産のお祝いに贈ると、贈られた人はもちろん、贈った人も幸せになれるという言い伝えから「天使の石」と呼ばれているほど。
サムシングブルーとして、結婚指輪に使われる宝石としても人気です。
アクアマリンという名前は、ラテン語で水と海を意味する「Aqua(アクア)」と「Marinus(マリン)」が語源となっています。
太陽の下、清々しい昼間の海を連想させるアクアマリンですが、夜の闇の中でもわずかな光を受けて煌めく姿になぞらえて「人魚石」や、「夜の女王」とも呼ばれています。
中世ヨーロッパでは、キャンドルの光を受けてより輝くアクアマリンに魅せられ、夜会に行く女性たちがこぞって身に着けたといわれたほどです。
アクアマリンの歴史は古代ギリシアから。
ギリシア神話には、美しい歌声で船乗りを惑わす精霊「セイレーン」に怒った海の神「ネプチューン」に、石にされた姿だという言い伝えが残っています。
また、ローマ神話では「月の女神ディアナの守護石だった」という言い伝えも。
そのため古代ローマでは「すすむべき道を照らしてくれる石」として大切にされ、船乗りたちが航海のお守りとして携帯していた歴史が残っているのです。
さらに、アクアマリンはフランス王妃マリー・アントワネットが、数ある宝石の中でも特に好んで身に着けていた石とも言われています。
アフリカやヨーロッパをメインに産出されているアクアマリン。
有名な産地はブラジルで、アクアマリンはブラジルのシンボル石ともいわれるほどです。
その大きさと美しさから、「世界最大のアクアマリン」と言われる宝石「ドム・ペドロ」が産出されたのも、ブラジルの鉱山でした。中でも現在は閉山してしまったサンタマリア・ジ・イタビラ鉱山では、高品質のアクアマリンが産出されることで有名です。
比較的最近産出がはじまったアフリカのモザンピークやナイジェリアでも、青色が濃く高品質なアクアマリンが産出されています。
また、実は日本で採掘された実績もあります。場所は国産ベリルの採掘がさかんな、岐阜県の中津川市や茨木県の桜川市など。ただ、発掘されるアクアマリンは小さく産出はわずかなため、市場に出回ることはほとんどないのだそう。
アクアマリンの石言葉は「幸福に満ちる」「聡明」「勇敢」「富」です。
怒りや妬みなどのマイナスの感情を鎮め、心を穏やかに、心身のバランスを保ってくれるといわれています。
人間関係を円滑にしてくれるとも言われているため、対人関係で悩んでいる人や、コミュニケーション能力を高めたい人にもおすすめです。
華やかなイエローゴールドや愛らしいピンクゴールドもステキですが、アクアマリンと相性が良いのはやはりプラチナです。
プラチナの主張しすぎない白色は、アクアマリンの最大の魅力である透明感や繊細な色味を引き立ててくれます。
さまざまな名前を持ち、歴史にもその痕跡を残すアクアマリン。
「幸福に満ちる」という石言葉は、一生大切にしたいプラチナ・ジュエリーの宝石としてもぴったりです。愛を込めた贈り物としてはもちろん、“幸福な未来への道しるべになるように”という願いを込めてご褒美ジュエリーもステキですね。
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