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10月の誕生石は色彩豊か。
トルマリンの意味と石言葉について

2023.7.3

2023.9.15

10月の誕生石で、豊富なカラーバリエーションを持つトルマリン。
海外では古くからエメラルドやルビー、サファイアの代わりとして親しまれてきました。
近年は日本でもトルマリンを使用したファッションジュエリーが多く展開されていますが、人気の理由はどこにあるのでしょうか?
そんなトルマリンの魅力を、その特徴や歴史、石言葉から紐解いていきましょう。

  10月の誕生石は色彩豊か。トルマリンの意味と石言葉について

トルマリンの特徴

トルマリンの最大の特徴はその多彩なカラーです。
赤、青、緑、黄色、オレンジ色、褐色に紫色、さらに2つのカラーが混ざり合ったバイカラー、3つ以上が混ざり合ったパーティーカラーと、「存在しない色はない」といわれているほど豊富なカラーバリエーションがあります。
トルマリンはさまざまな組織のケイ酸塩鉱物の一族です。トルマリンという名前は1つの宝石名ではなく、結晶構造が同じ30種類以上の鉱物種を指す総称で、その色ごとに名前がつけられています。
熱や圧力をかけると電気を帯びることから和名では電気石とも呼ばれています。

トルマリンの名前の意味

トルマリンの名前の由来は諸説ありますが、水流によって運ばれ砂礫(砂や小石)の中で見つかることから、シンハラ語で「宝石の砂礫」を意味するトゥルマリがつけられたと言われています。

トルマリンは10月の誕生石

トルマリンは10月の誕生石のひとつです。
10月の誕生石といえばオパールも有名ですよね。虹色の揺らめきが美しいオパールに豊富な色を持つトルマリンと、10月は多彩な輝きを楽しめる宝石が選ばれています。
また、トルマリンは結婚8周年や11周年の記念の石にも制定されています。

トルマリンの歴史

はじめてトルマリンが発見されたのは1544年の大航海時代。
スペインの遠征者によってブラジルで採掘されましたが、その鮮やかなグリーンから当初は「ブラジルのエメラルド」だと考えられていました。
この鉱物がエメラルドではなく、グリーントルマリンだと認識されたのは1800年頃。
その後はカラーバリエーションの豊富さから人気が高まり、20世紀の前半にはブラジルで大きな鉱床が発見されたことで市場が拡大していきました。

中国最後の女帝で、権力者として名高い西太后もトルマリンの美しさに魅了されたひとりです。彼女は特にピンクや赤のトルマリンを好み、サンディエゴで発掘されたトルマリンを1トン購入したという逸話も残っています。

トルマリンの産地

トルマリンの主要な産地はマダガスカルやブラジルのミナスジェライス、カリフォルニア州サンディエゴなど。
特にブラジルはこの後紹介するパライバトルマリンやグリーントルマリンなど、希少性が高いトルマリンの産地としても有名です。
他にもケニア、タンザニア、ナイジェリア、アメリカなど、比較的多くの国で産出されています。

トルマリンの石言葉

トルマリンの石言葉は「無邪気」「潔白」「希望」
マイナスイオンを発生させる特性から、エネルギーの滞りを解消するヒーリングパワーに長けているとされ、ネガティブな感情を取り除き、能力や魅力を引きだす力があると言われています。

トルマリンの種類

さまざまな種類があるトルマリンですが、中でも特に人気が高い色や希少性が高い色を紹介します。

 

インディゴライト

珍しい青色のトルマリンはインディゴライトです。
深い湖を思わせるグリーンがかった青やネイビーの色合いが特徴的で、色が濃く透明度が高いほど希少価値が高いといわれています。

 

ルーベライト

赤やピンクのトルマリンはルーベライト。
ルビーに似た紫がかった赤が特徴で、以前はルビーライトとも呼ばれていました。西太后が好んでいたのもこの色のトルマリンです。
その色合いから「愛を象徴する石」といわれ、恋愛成就や縁結びのお守りとして人気があります。

 

カナリートルマリン

2000年代初頭にザンビアで発見されたネオンイエローが美しいトルマリンです。
真っ黒なショールと呼ばれる鉱物の中にほんのわずかのみ含まれる宝石で、鉱山はすでに閉山されてしまったことからも入手困難な宝石のひとつになっています。

 

パライバトルマリン

南国の海を感じさせる鮮やかなネオンブルーが特徴的なパライバトルマリン。
ブラジルのパライバ州で発見された希少な石で、世界3大希少石のうちの一つです。近年はジュエリー人気も高く、さまざまなデザインに加工されています。

 

ウォーターメロントルマリン

ピンクとグリーンの2色が混同する珍しいトルマリンで、カットされたスイカに似ていることからその名前が付けられました。個性的な見た目とヒーリング効果の高さから、パワーストーンジュエリーとして人気があります。

トルマリンのお手入れ方法

トルマリンのモース硬度は7~7.5程度のため、比較的丈夫で扱いやすい石です。
普段のお手入れはやわらかい布で拭くのみ。皮脂汚れやくもりが気になる時には、中性洗剤をといたぬるま湯に入れて、やわらかいブラシで汚れを落とします。その後は洗剤が残らないようすすぎ、しっかりと水気を拭き取ってから身に着けてください。
紫外線の影響を受けやすく、長時間太陽に当たることで退色する恐れがあります。外した後は直射日光が当たらない場所で保管しましょう。

まとめ

心身の滞りをなくし、自分らしさを引き出してくれるトルマリン。色で選べることから毎日身に着けたいアミュレットジュエリーやアニバーサリージュエリーとしてもおすすめです。豊富な色の中からこれだという色に出会えたら、それはあなたやパートナーを護る最強のお守りとなってくれるはず。ぜひ自分だけの色を見つけてくださいね。

監修

PLATINUM

Preciousplatinum.jp編集室

プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナルによる情報サイト。
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