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2023.7.3
2023.9.15
明るくあたたかな色合いに映える縞模様が美しいサードオニキス。その性質から装飾品やお守りとして愛されてきた歴史があり、古代ローマの時代から現代まで多くの人を魅了しています。
その人気の秘密はどこにあるのでしょうか?8月の誕生石でもあるサードオニキスの魅力を、その名前が持つ意味や石言葉、歴史から紹介します。
サードオニキスの特徴はその縞模様。赤やオレンジの鮮やかな地色に、茶色や白の縞模様が見られます。
サードオニキスは水晶と同じ石英族の一変種で、瑪瑙(めのう)の仲間です。
シリカを豊富に含んだ水が溶岩石の空洞や割れ目の中に溜まることで生成されますが、その過程で微量の元素やほかの鉱物が含まれることによりさまざまな色を持ちます。
その中でも薄茶色や赤色、オレンジ色の鉱物で縞模様のあるものがサードオニキスと呼ばれています。
サードオニキスの名前の由来はその見た目から。赤と白のコントラストが人の爪に似ていることから、古代ギリシャ語で赤や茶色の意味を持つ「Sard(サード)」と、爪を意味する「Onyx(オニキス)」を合わせた名前がつけられました。
和名では、赤縞瑪瑙(あかしまめのう)や紅縞瑪瑙(べにしまめのう)と呼ばれています。
8月といえば瑞々しい緑が特徴的なペリドットが有名ですが、サードオニキスも8月の誕生石のひとつです。
生まれ月の人と共鳴し、幸運を運んでくれる守護石として19世紀頃から人々に親しまれてきました。
サードオニキスの石言葉は「夫婦の幸福」「幸せな結婚」です。
持ち主の意識を向上させることで邪な考えから護り内面の美しさを引き立て、恋人や夫婦関係に安定と幸せをもたらしてくれるといわれています。
「出雲大社」の御神体の一部にサードオニキスが使われていることから、縁結びのパワーストーンとしても人気があります。
サードオニキスと見た目が似ていることから混同されがちなのが、以下の3つの宝石です。それぞれの特徴やサードオニキスとの違いについても見ていきましょう。
色合いが似ていることから混合されがちなカーネリアンは、瑪瑙(めのう)ではなくカルセドニー(玉髄)の一種になります。
サードオニキスのようなはっきりとした縞模様はありませんが、オレンジから朱色のカラーが美しく、アクセサリーやジュエリーとして人気です。
カーネリアンの中でも赤褐色や朱色のものはレッドアゲートやレッドメノウと呼ばれることもあります。
カーネリアンと比べると赤みが強く、深い色合いが特徴です。
サードオニキスを丸く研磨し、模様を眼のように仕上げたものは赤天眼(あかてんがん)と呼ばれています。
女性を象徴する赤い眼は、女性に近づく魔を撃退してくれるといわれていて、ストーカーや痴漢、女性特有の病魔のお守りとして人気があります。
比較的硬度が高いサードオニキスは、古くからその模様を活かしたカメオや彫刻、印章に加工されてきました。
特にカメオ職人が好んで使用していたとされているのは古代ローマ時代。サードオニキスの模様を活かすために職人が切磋琢磨したことで、繊細な彫刻技術が発展したと言われています。
神々の姿が彫られたカメオは古代ギリシャでは大切なお守りでしたが、その後のローマ時代には芸術的価値が見いだされたことからステータスのシンボルとなり、権力者がこぞって集めるようになりました。
また、新約聖書やギリシャ神話にもサードオニキスの名前が記されていることから、神々との関わりが深い神聖な宝石だと考えられていたことも伺えます。
サードオニキスの産地はスリランカ、インド、ブラジル、ウルグアイ、中国など。
主要な産出地は中国とブラジルですが、模様が美しく、高品質のサードオニキスが採れるのはインドだといわれています。
暖色系の色合いからゴールドの地金と合わせられることが多いサードオニキスですが、普段使いには少し派手に感じることも…。
そんな時は控えめな華やかさを演出してくれるプラチナとの組み合わせがおすすめです。プラチナの深みのある白色が、サードオニキスの色や模様の美しさを引き立ててくれるのも魅力のひとつ。上質な輝きでカジュアルな装いをキリっと引き締めつつ、さりげない個性を演出してくれます。
モース硬度は7で水晶と同等の硬さがあり、比較的扱いやすい宝石です。
普段のお手入れはやわらかい布で拭くだけで大丈夫。皮脂汚れなどでくもりが気になってきたら、中性洗剤を溶かしいれたぬるま湯に浸し、やわらかいブラシなどで汚れを落とします。しっかり水気を拭き取り、乾燥させてから使用しましょう。
紫外線に弱いため、長時間太陽の下にさらされていると退色する恐れがあります。直射日光が当たる場所での保管は避けましょう。
大切な人との縁を結び、その見た目のような明るくあたたかな生活を築けるようにサポートしてくれるサードオニキス。お手入れも簡単で丈夫なサードオニキスと、変色や変質に強いプラチナと組み合わせは毎日身に着けたいアミュレットジュエリーにも最適です。恋愛運や結婚運を高めたいという人は、日々のジュエリーとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
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