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4月の誕生石、水晶(クリスタル)の意味や
石言葉をご紹介

2023.5.31

2023.9.22

全てを見通すような澄んだ見た目をもつ水晶(クリスタル)。
パワーストーンの中でも最もポピュラーな石ですが、その力は強大で、精密機器に欠かせない特別な性質も持ち合わせている神秘的な石です。
古代から現代まで、多くの人々を魅了しているその石には、どんなパワーが秘められているのでしょうか、その歴史や産地、石言葉から紐解いていきましょう。

  4月の誕生石、水晶(クリスタル)の意味や石言葉をご紹介

水晶の特徴

水晶の特徴といえば、氷のように透き通ったその見た目です。その正体はケイ素と酸素でできている一般的な鉱物で、鉱物名は石英(せきえい)、英名でクォーツと呼ばれています。
その中でも無色透明なものが水晶(クリスタル)です。古くは玻璃(はり)と呼ばれていて、仏教の七宝のひとつとして重宝されていました。

 

スマホや時計のデバイスとしても

水晶には圧力をかけると電気が発生するという特性があります。その特性を利用しているのが時計やスマートフォン、自動車などの多くの精密機器です。電子機器を正常に動かすために欠かせない水晶は「水晶デバイス」と呼ばれて、実は私たちの身近に常に存在しています。

水晶の名前の意味

氷河のそばで見つかることから氷の一種だと思われていた水晶は、古くから英名を「氷のように冷たい」という意味を持つギリシャ語からなる「クリスタル」、和名では水の精と書いて「水精(すいせい)」と呼ばれていました。
明治維新以降には3つの「日」を使って光り輝く様子を表した「水晶」という名前が中国から伝わり、日本で定着したと言われています。

水晶は4月の誕生石

4月の誕生石で有名なのはダイヤモンドですが、同じく無色透明な原石をもつ水晶も4月の誕生石です。
他にも、桜色が愛らしいモルガナイトなど、新たなはじまりを予感させる月にふさわしい、爽やかな輝きの宝石が選ばれています。

水晶の歴史

世界的に見た水晶の歴史は古代ギリシャ時代から。哲学者テオフラストスが記した最古の鉱物事典にも、その名前が記載されています。
日本では、約7千年前の縄文時代には水晶があったとされていて、矢じりや装飾品に加工されたものが見つかっています。平安時代の頃には、山梨の奥地で水晶の原石が発見されましたが、当時は研磨技術がなかったことから原石のまま飾られ、信仰の対象となっていました。
その後、研磨技術の発展と共に数珠や水晶玉、帯留めやかんざしなどの装飾品に加工されるようになりました。山梨を代表する戦国武将・武田信玄も水晶の美しさに魅せられ、戦いのお守りとして身に着けていたと言われています。

水晶の産地

水晶は世界中の多くの場所で採ることができますが、特に有名なのはブラジルです。日本では山梨に複数の鉱山がありましたが、明治以降採掘量が減ったことで閉山し、ブラジルからの輸入品に頼るようになりました。その他はネパールのヒマラヤ山脈で採れるヒマラヤ水晶や、氷河が溶けたことで近年採掘されるようになったマニカラン水晶、ブラジルのミナスジェライスが美しい水晶が採れると有名な産地になっています。

水晶の石言葉

水晶の石言葉は「純粋」「無垢」「完全」。心身に溜ったネガティブな気やマイナスなエネルギーを深く浄化し、まるで澄んだ水晶のような、まっさらな状態へと導いてくれるパワーがあるといわれています。その浄化の力は地球上で最も強力だといわれるほど。そのため人だけでなく、物や空間を浄化するためのアイテムとしても使われています。

水晶の仲間

水晶といえば透明なものを思い浮かべますが、ジュエリーでよく見かける色付きの宝石の中にも水晶の仲間が多くいます。中でも代表的な宝石たちを紹介していきます。

 

アメシスト(紫水晶)

2月の誕生石で、美しい紫色をもつアメシストも和名で「紫水晶」と呼ばれている水晶の仲間です。アメシストという名前には酒に酔わないという意味があり、平静さをもたらしてくれるパワーがあるといわれています。
アメシストについてはコチラ

 

ローズクォーツ(紅水晶)

ピンクやローズカラーが特徴的なローズクォーツも「紅水晶(べにずいしょう)」という和名があります。愛を象徴し、ロマンティックな出会いを引き寄せてくれるといわれている宝石で、その愛らしい色も相まって恋愛のお守りとして人気です。

 

シトリン(黄水晶)

金運アップのパワーストーンとして人気のシトリンは、和名を「黄水晶(きすいしょう)」といいます。黄色やオレンジ色に輝くその姿から太陽や黄金に例えられ、富と繁栄の象徴として重宝されてきた歴史があります。
シトリンについてはコチラ

 

ルチルクォーツ(針入り水晶)

透明や半透明の水晶の中に金色の針のような結晶(ルチル)が輝くルチルクォーツも、水晶の仲間です。古来中国では大富豪の石と呼ばれて重宝されていた歴史があり、現代でも持っていると金運や仕事運が高まるといわれています。

水晶のお手入れ方法

いつものお手入れはやわらかい布で拭くのみで大丈夫です。皮脂汚れなどが気になる場合は、ぬるま湯に中性洗剤をいれたものに浸して、やわらかいブラシで優しく汚れを落とします。水気を拭いた後はしっかり乾燥させてから身に着けてください。極端な温度変化や紫外線に弱いため、長時間直射日光に当たる場所での着用は避けましょう。

まとめ

石言葉通りの「完全」な浄化のパワーで、心身の澱みを一掃してくれる水晶。「クラスター」と呼ばれる六角柱の原石や小石状に加工した「さざれ石」は、手持ちのジュエリーに溜った気を浄化するのにも有効だとも言われています。宝石がその力を最大限に発揮できるように、水晶での浄化を日々のお手入れの中に取り入れてみてはいかがでしょうか?

監修

PLATINUM

Preciousplatinum.jp編集室

プラチナ・ジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナルによる情報サイト。
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