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2019.5.30
2023.9.15
リングピローは結婚式の際に行われる指輪交換のために、結婚指輪を置いておくものです。
小さくても、式の雰囲気を演出する大切なアイテムと言えます。
そんなリングピローの由来は、はるか昔の古代エジプトまでさかのぼります。古代エジプトの結婚式では、王族に貴重な宝石などを献上する際、直接手で渡すことが失礼にあたるため、枕状の宝石台にのせていたとされています。この貴重品をピローの上にのせて運ぶ習慣はヨーロッパにも伝わり、定着しました。
やがて庶民の間にもこの習慣が伝わり、ヨーロッパの挙式で指輪交換がされるようになると、そこでも指輪をピローにのせて運ぶようになりました。
リングピローのデザインとして、リボンがついているものが多くあるのですが、単に指輪が落ちないように固定するだけではありません。リボンには、約束をする、絆を結ぶといった意味があります。式当日はリングピローについているリボンの片方に指輪を通し、蝶々結びをして置いておきます。そこから二人の絆を永遠に結ぶ、二人の永遠の愛を約束するという意味合いがあるのです。
リングピローのサイズやデザインにルールはありません。そのため、新郎新婦の想いを好きなように形にして良いのです。
定番のデザインで言うと、やはりクッション型のものです。ハートや正方形など形はさまざま。新婦のウェディングドレスに合わせた純白のリングピローも素敵です。
他にも、木箱に植物を敷き詰めて、その上に指輪を置くなどナチュラルなものや、台座にお互いの好きなキャラクターがいて、指輪を持ってくれるというようなリングピローもあります。
いろいろ準備するものが多い結婚式。忘れないうちにリングピローも早めに用意しておきたいところですが、そもそもどうやって手配するものなのでしょうか。
リングピローを専門に扱っているお店というのがあります。デザインが豊富なので、自分にあったものを見つけやすいのがメリットと言えます。ただ、プロの方が丁寧に作っている分、価格が高くなってしまうこともあります。
式場によっては、リングピローを無料で貸してくれるところもあります。特にデザインなどにこだわりがないようであれば、レンタルするのもよいかもしれません。
他にも友人などから借りるというのも一つの手です。
みなさんはサムシングフォーというのをご存知でしょうか?花嫁が何か「青いもの」「古いもの」「新しいもの」「借りたもの」の4つを式当日に身に着けると幸せになれるという欧米の習慣です。借りたものでは、ハンカチやリングピローといった小物をすでに結婚している友人から借りる方もいるようです。
手作りの良いところは、どんなデザインにするか、どんな素材を使うかをすべて自分で決めることができるということです。二人がデートでよく行く海の貝殻を使いたい、付き合った記念日を刺繍したい!そんな希望も手作りなら叶えることができます。
また、自分で作りたいけれどうまくできるか不安…という方には専用のキットも販売されています。専用のキットを使えば、すべての材料を一から準備する必要がないので、簡単に作ることができます。
ブライダルジュエリーを取り扱っているお店で、結婚指輪を購入した際に、その特典としてリングピローをプレゼントしているところもあります。
せっかく用意したリングピローを、その後まったく使わないというのもなんだかもったいないですよね。では、結婚式が終わったらどうするのが良いのでしょうか。
多くの方は、玄関などにインテリアとして飾っているようです。ボックス型のものであれば、ジュエリーケースとしても使えるので便利です。
また、リングピローを赤ちゃんのファーストピローとして3日間使うと、その赤ちゃんは健康に育ち、幸せになれるという言い伝えがあります。リングピローは手の中に収まるサイズのものが多いですが、ファーストピローのことを意識して、大きめのものを選ぶカップルもいます。
大切にとっておいて、自分の子どもが結婚するときに譲るというのも素敵な活用法ですね。
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